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第三話 史上初の事態で大変!

last update publish date: 2026-09-05 03:17:50

「どっひぇ~……!」

 思わず、変な声を出してしまう。

 いやもう、店内からでもはっきりわかる、長蛇の列!

「すごいことになってるよ、お姉ちゃん」

「ほんとにねえ。どういうことかしら?」

 危害を加えてきそうには見えないし。

 とりあえず、開店時間になったので、「営業中」の札をかけ、おすすめメニュー、BLTサンドの看板を置く。

 と!

 わーっと、人が押し寄せてくる!

「おー! ほんとに狼耳にしっぽだ!」

「おねーちゃん、可愛い!」

「こりゃたまげたねえ!」

 うわ~。私たち、聴覚いいからあんまり騒がないで~。

「落ち着いてください! なんの騒ぎですか!」

「いやね、噂の狼耳としっぽ姿を一目見ようと。あ、もちろん、お茶もしていくよ」

 はあ。お客さんじゃ、断れないなあ。小さな村だから、噂が広まるのは、あっという間だね。でも、この人数……百人はいそう……。うちのお店、そんなに入れられないよ。

「とりあえず、順番に入ってくださーい!」

 というわけで、営業開始!

 いやもう、忙しい、忙しい! うちのお店始まって以来の、大繁盛ぶり!

 BLTサンド以外にも色々あるけど、こんなにお客さんが来
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    「どっひぇ~……!」 思わず、変な声を出してしまう。 いやもう、店内からでもはっきりわかる、長蛇の列!「すごいことになってるよ、お姉ちゃん」「ほんとにねえ。どういうことかしら?」 危害を加えてきそうには見えないし。 とりあえず、開店時間になったので、「営業中」の札をかけ、おすすめメニュー、BLTサンドの看板を置く。 と! わーっと、人が押し寄せてくる!「おー! ほんとに狼耳にしっぽだ!」「おねーちゃん、可愛い!」「こりゃたまげたねえ!」 うわ~。私たち、聴覚いいからあんまり騒がないで~。「落ち着いてください! なんの騒ぎですか!」「いやね、噂の狼耳としっぽ姿を一目見ようと。あ、もちろん、お茶もしていくよ」 はあ。お客さんじゃ、断れないなあ。小さな村だから、噂が広まるのは、あっという間だね。でも、この人数……百人はいそう……。うちのお店、そんなに入れられないよ。「とりあえず、順番に入ってくださーい!」 というわけで、営業開始! いやもう、忙しい、忙しい! うちのお店始まって以来の、大繁盛ぶり! BLTサンド以外にも色々あるけど、こんなにお客さんが来るとはお姉ちゃんも思ってなかったろうから、あっという間に品切れ。お茶も切らしてしまいました。「すみませーん! もう、品切れでーす! 本日、閉店でーす!」 ええ~! と不満そうな声が上がる。「申し訳ありませ~ん。明日は、もっと仕入れておきますので~」 お姉ちゃんも、頭を下げる。むう、お姉ちゃんが頭下げることないのに。私が代わりに、いくらでも下げるよ! ともかく、諦めの悪い人が、耳と尻尾を一目見ようと、寄ってくる。まあ、こっちは減るもんじゃないし、いいけど……。 しばらくすると、徐々に人がはけて、誰もいなくなりました。「やれやれだね。お姉ちゃんの作戦、お見事!」「ここまで、効果てきめんだとは思わなかったわね。早く終わっちゃったから、街へ買い出しにでかけましょうか」「街へ!? 行く行く!」 うわあ! 新しい服欲しい! きれいな私を、お姉ちゃんに見てもらうんだ! あ、もちろん、新しい服のお姉ちゃんも見たい!「じゃ、行きましょ」「はーい」 軽トラックに乗り込む私たち。「しゅっぱーつ!」「しゅっぱーつ!」 お姉ちゃんの声に続ける。お姉ちゃんの運転で、一路街を目指すの

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    「みんな、遠巻きに見てるねー」 お昼前、カフェの開店準備中。流石に二日も休んだら、生活できないからね。 まあ、あの後で、お客さんが来てくれるかわからないけれど……。「お姉ちゃん、テーブルの準備整ったよー」「厨房のほうも、OK!」「じゃあ、開店してきまーす」 表の札を、「営業中」にして、おすすめメニューの立て札を置く。 今日は、合鴨のサンドイッチがおすすめ! 一見、人気がないように見えるけど、匂いでわかっちゃうんだなあ、これが。 とりあえず、「本日営業再開でーす!」と、声を上げる。 あとは、あれをやって、お客さんが来るのを待つしかないね。人はいるんだから。 ◆ ◆ ◆ もうすぐ正午。う~ん、誰も来ない……。こりゃまいったね。 からんからん。 扉が開かれる!「いらっしゃいませ!」「あや!?」 びっくりして、変な声を出すタルトさん。 だって私たち、狼耳に、狼しっぽ出しているんですもの。半獣人状態とでもいったらいいのかな。「はー……。また、思い切ったねえ!」「正体、バレちゃいましたからね。開き直ってこうした方がいいって、お姉ちゃんの提案なんです」 きれいで賢いお姉ちゃん!「ご注文が決まった頃に、お伺いしますね」「いや、その前に」 百八十度に折れそうなぐらいの勢いで、突如タルトさんが頭を下げる。私たち、びっくり!!「どうしたんです、急に! 頭を上げてください!」「そうもいかない。昨日は、君たちに酷いことをした。どうしても、お詫びがしたい。銃口を突きつけられて、さぞ、怖かったろうと思ってね……」 やあ、困った。怖かったのは事実だけど、こうも下手に出られると。「そんな。わたしたちのような人外を見たら、ああするのも無理はありません」「そうですよ! 頭を上げてください!」 お姉ちゃんも、話に入ってきて、二人で説得。「それでは、俺の気がすまない。なにか、償いをさせてもらえないだろうか」「いえいえ! お気持ちだけで十分です!」「いやいや、そうはいかない!」 と、なんだか変な押し問答になってしまい、一割引きでジビエを卸してもらうという条件で、なんとか手打ちに。「本当に、すまなかった」「お気遣い、ありがとうございます。お気持ちは、十分に伝わりましたから」 彼、色んな意

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